2025/07/22
ペットサルコペニア・フレイル研究会 2025 開催報告

ペットサルコペニア・フレイル研究会 2025 開催報告

2025年7月20日(日)、愛媛県今治市にある岡山理科大学において、
「ペットサルコペニア・フレイル研究会 2025」を開催いたしました。

瀬戸内海を臨む美しいキャンパスに、全国各地から多くの獣医師、動物看護師、研究者、そして企業関係者の皆様にお集まりいただき、ペットの健康長寿に関する貴重な学びの場を共有することができました。

当日ご参加いただきました皆様に、心より厚く御礼申し上げます。

遠方からお越しいただいた先生方、熱心にご発表・ご討議いただいた演者の皆様、そして会場運営にご協力いただいた岡山理科大学獣医学部の関係者の皆様のおかげで、非常に有意義で充実した研究会となりました。

参加者の皆様からは「実践的な内容で明日からの診療に活かせる」「多角的な視点でペットの筋肉減少症について理解が深まった」「他施設との情報交換ができて貴重だった」など、多くの温かいお声をいただいております。

今回の研究会で共有された知見と熱意を基盤として、今後も参加者の皆様と継続的に情報を共有しながら、獣医療におけるサルコペニア・フレイルへの取り組みのさらなる発展に貢献できればと考えております。

高齢化が進むペット社会において、筋肉量減少と機能低下の予防・治療は喫緊の課題です。今回築かれたネットワークを活かし、一頭でも多くのペットの健康寿命延伸に向けて、共に歩んでいけることを心より願っております。

改めまして、ご参加いただいた皆様、ご支援いただいた関係者の皆様に、本当にありがとうございました。

皆様の熱意とご協力により、記憶に残る素晴らしい研究会となりましたことを、深く感謝申し上げます。今後とも、日本獣医サルコペニア・フレイル研究会の活動に変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 
日本獣医サルコペニア・フレイル研究会 事務局

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<プログラム>
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ペットサルコペニア・ フレイル研究会 2025
日時: 2025年7月20日(日) 14:00~ 場所: 岡山理科大学・獣医学部・学部棟6階会議室
 
第1部 発表会(時間は質疑応答含むです) 教育講演
 
1. 肝疾患における FGF23 を介した多臓器不全

  東京大学大学院・農学生命科学研究科・獣医薬理学研究室
堀 正敏 先生 30分
 
2. 尿由来細胞外微小胞を用いたバイオマーカー開発に向けた取り組み

岡山理科大学・獣医学部・獣医保健看護学科
木村 展之 先生 20分
 
研究発表(疫学・臨床)

1.サルコペニア・フレイルの予防・改善における飼い主啓蒙の必要性

しまなみ動物治療院
岩田 惠理 先生 15分

2.呼吸器フレイルに挑む:SGLT2 阻害薬投与でADL/QOLが改善した短頭種気道症候群の犬の6例

どいペットクリニック
土井 公明 先生 15分

3.難治性便秘に挑むデュアルアクション:IBAT 阻害薬による高齢・フレイル犬の ADL/QOL マネジメント

御殿場インター動物病院 
樋渡 敬介 先生 15分

4.脊椎・脊髄疾患に起因するフレイルに立ち向かう“リハと食”の挑戦

岡山理科大学・獣医学部・獣医学科
糸井 崇将 先生 15分
 
情報提供

1. サルコペニア・フレイルの予防・改善に関するデジタルヘルスのためのガイドライン2025

岡山理科大学・獣医学部・獣医学科
水野 理介 先生 20分